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予想が外れ、御詫びです。(大阪都構想)

  • 2020/11/04

富士産業有限会社、下代勝レポート。

 

遠方の地域、特に関東地方の方々から、「大阪都構想」についてお問い合わせ

を頂いておりました。

 

大阪府在住の者として、ご期待にお応えすべく、情報収集に努め、御回答としては「大阪都構想は粛々と通ります」とご報告いたしました。

 

ところが、大阪都構想の住民投票は反対多数の結果となりました。

 

この場にて、お恥ずかしながら予想を外してしまった御詫びと、自分なりの分析を、恥の上塗りとは知りながらレポートさせて頂きます。

 

〈結果分析〉

賛成と反対は大変な僅差ではありました。それでも、大阪市内の地域格差はハッキリと出ました。

また、維新の会は、大差で間違いなく勝てると思われて住民投票を再度仕掛けられたわけですから、実質は大差での負けに等しいと分析します。

一般的な敗因分析は各種マスメディアにお任せするとして、ここでは大阪府内で見聞きした事を中心にお伝え致します。

 

〈敗因〉

1、人海戦術の差、動員力不足。

10月後半、大阪市内の駅の改札出口では、何処に行っても反対のビラを配る人達で溢れていました。その追い上げ力が素晴らしかった。

維新の会には、それだけの動員力は無かったように思われます。

 

2、大阪市内の区間の格差への配慮不足。

大阪市内の〇区出身の方は、4つの特別区に統合されると、元〇区住民は更に不利になるのではないか?と心配されていました。

彼に言わせれば、大阪市内には優位的な区と不利益を受けている区があり、統合されれば特別区の富は更に優位的であった区に集中するのでは?という心配があったそうです。

 

3、営業の鉄則に反していた。

商売の世界では、メリットばかり並べて、デメリットを言わず、契約を急かす営業マンは嫌われます。

クーリングオフが無い契約では尚更です。

大阪市の地域の富を大阪府に集めて、府下に再分配すると理解すれば、一時的には元大阪市民の受けるサービスが低下する可能性は有るかも知れません。そういう心配をされている方は、少なからずおられたはずです。

しかし、デメリットの説明は不足していました。

何故、新型コロナウイルスの最中に急かすのか?と言う声も有りました。関西大阪万博が控えているからだ、と理解を示す人は少数派でした。

 

下代単独の感想としては、新聞で最近知ったのですが、住民投票の法的効力が「投票率に関わらず成立する」というのも理解に苦しみます。

投票日に、大地震や津波、巨大台風等が絶対に無いとは言い切れません。危機管理という意味で、何かが欠けているように感じます。住民投票の本来有るべき姿をしっかり示して欲しかったと思います。

 

〈どうすべきだったか〉

1、動員力の確保。

何年か前に、維新の会が政治塾生を募集した事がありました。狭き門だったと聞いています。募集に応えた多数の人が不合格となり、中には人格を否定されたと感じ、反維新になってしまった人もいたようです。

本来は、集まった人達を塾生と塾生予備軍とに段階的に編成して、全て味方にすべきだったと思われます。

 

2、区民間格差解消への対策明示。

議論の中心が大阪市政と大阪府政のバランスの話になっていました。確かに、大阪市の財源を大阪府政に取り込んで、広域行政を推進するという意味では、大阪府全体の問題です。

しかし、投票権は大阪市民にあるのですから、大阪市内の各区の思いを細かく分析して対処すべきでした。

 

3、急いては事を仕損じる。

前回の住民投票から5年経った事をどう評価するか。早すぎるという意見は確かに有りました。また、新型コロナウイルスの為に大阪市民が今どれ程苦しんでいるかを理解して貰って無いのでは?という声もありました。

「関西大阪万博の為には、本来は今住民投票をすべきだが、新型コロナウイルスの現状を考慮して先のばしする」と宣言しても、大阪市民・府民の方々の理解は得れたのではないでしょうか。

その上で、大阪市民の方々には、一時的には不利益が生じる可能性はあっても、東京一極集中を打破して、大阪の経済・活気を復活させ、その暁に皆でより大きな利益を享受する為に耐えて欲しいと頼むべきだったのかも知れません。

青臭い理想論ですが、真正面から頼んだ方が、それで負けたとしてもスッキリするのでは?と思います。

 

以上、お恥ずかしながら、大阪からレポート致しました。